ほくベジでは、肥料分を一切いれない土作りをしています。植物が育つために必要な栄養は、土壌中の微生物から得るような形になります。なので、土壌の微生物がどれくらい多いか…というのが栽培のポイントです。
豊かな土壌1gには100億もの微生物がいるとされています。たくさんいる土壌微生物の多くは、植物の根の近くにいます。土壌の中に植物の根を増やすというのは土壌微生物を増やすためにとても合理的。そこで活躍するのが緑肥と呼ばれるものです。

緑肥は栽培して大きくなったら収穫して利用するのではなく、細かく粉砕して土に混ぜ込みます。そうすることで、土の中の余分な栄養素を吸い上げ土中をきれいにしてくれ、たくさんの根っこを土中に残し、土の中の有機物を増やし、微生物を増やしてくれます。
そんな緑肥のタネを2種類購入しました。栽培中の畑にまくのは無理なので、使っていない場所に蒔いて土作りを進めていきます。刈り込んで何度も土に混ぜて、ゆっくりと土作りを進めていきます。
化学肥料を入れると、一発で立派な野菜が作れるようになりますが、肥料を使ってしまうと農薬も使用しないと栽培が難しくなってしまいます。化学肥料は、人間でいうとステロイドのようなもので、一度使ってしまうと依存しつづけなければなりません。
肥料を使わない土作りでは最初は土に力がなくて収穫量が少ないことがありますが、目先の利益に惑わされず、美味しくて安心安全な土作りをしていくためにじっくりと土作りに励んで行きたいと思っています。