能登半島では山の方では粘土質の赤土で、海岸線沿いは砂地というケースが多いです。
ほくベジの畑は粘土質の赤土です。うちの畑はそこまで赤色ではないですが、しっかり粘土質です。
最初は晴れたらカッチカチ、雨になるとベットベトでしたが、土づくりを初めてだいたい3ヶ月ちょっとが経ち、今ではふわふわになりました。
雑草も手で軽く抜けちゃいます。
この土の秘訣は、大量の有機物を入れたことによる微生物の増加です。
微生物は自分たちの快適な家を作るために、粘液状の物質(グロマリン)を出して土を固めます。水を通す大きな隙間と水を保持する小さな隙間を作ることで、水はけが良くて水持ちがいい土ができます。微生物が固めた小さな土の塊を団粒と呼び、そのような土の構造を団粒構造といいます。

トラクターで無理やり細かくした土とは違って、微生物により団粒化された土は、雨が降っても固まりにくく、通水性と通気性を維持してくれます。めちゃめちゃ高機能な土になってくれるんです。
この土を作るには、木質素材の有機物を沢山いれ、雨が降っても水たまりができない水はけのいい環境を作ります。そうすれば、じっくりこういう状態になってくれます。この土ができれば、肥料や堆肥がなくても野菜が育つようになり、植え付け後数日以外は、水やりをしなくてもすむようになります。そして雑草の除去が簡単にできるようになるといいことづくめです。
それに有機物は地域から廃棄されるものを使用できるので環境にも優しいんですよね。
弱点は、大量の有機物を入れるために労力がかかることと、時間がかかることです。でも、良い野菜が作れるんなら僕はがんばります。