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畑一枚に40tの有機物!?その②

こないだの記事の続きです。


大量に廃菌床を入れると土の中にいる生き物にも変化が現れました。廃菌床を投入してから3週間、大量に発生した灰色の菌糸が全くと言っていいほどなくなり、廃菌床の基材には白い菌糸がつき始めました。どうやらキノコ菌の勢力が復活してきたようです。

これまで、廃菌床を使うときは、すでに基材についているキノコ菌を死なせないように最大限注意していましたが、今回の実験でキノコ菌は一度いなくなっても環境が揃えば復活してくるということがわかりました。


また、ミミズがほとんどいなくなったかわりに、大量のコガネムシの幼虫などが現れました。ミミズは腐敗した環境や酸素のない環境に湧きやすいので、いなくなったということは腐敗環境ではなくなったということがわかります。コガネムシの生態は詳しく知りませんが、カブトムシの幼虫を育てるためには発酵した腐葉土やクヌギなどの朽木を使うので、発酵環境にあると考えられます。


コガネムシの幼虫の生態を調べようとしたら「コガネムシ 幼虫 殺し方」など、園芸をされている方はコガネムシ被害に苦しんでいるようです。うちの畑にもたくさんいますが、特にコガネムシの幼虫による根の食害は気になったことがありません。すぐに殺そうとするのは個人的にはあまり好きではありません。


菌の移り変わりについてですが、廃菌床の窒素分を放線菌などが分解し発熱、窒素分を分解し終わったらセルロースやリグニンといった食物繊維だけが残り、それをキノコ菌が分解するために再度発生する…という流れなんじゃないかな?と思っています。


分解された窒素分がどこにいっているのかはわかりませんが、分解された窒素分が土中にあるからこそ、野菜の初期成長がいいのかもしれません。


この結果を受けて畑1枚(1000㎡)に40tもの廃菌床を入れてみようと考えたのです。(次回へつづく)

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