夏野菜の代表格「きゅうり」や「カボチャ」「ズッキーニ」などが属するウリ科は天敵がいます。それは「ウリハムシ」。
家庭菜園をやってみた方で、このウリハムシに葉っぱをガジガジにかじられたという方も多いのではないでしょうか?
ほくベジの畑でもウリ科はたくさん植えてるんですが、ウリハムシがたくさんいます。ですがウリハムシを捕まえたり、農薬を撒いたりということは一切していません。ただ傍観しているだけです。

↑のオレンジ色の小さい虫がウリハムシです。たくさんいますね(笑)
植え付けてしばらくすると、ウリハムシがきて葉っぱをガジガジと食べますが、しばらくほうっておくと不思議なことに葉を食べなくなります。たまーに小さくかじっていることはありますが、よく観察しないとわからないくらいしかかじりません。
よくよく観察すると、古い葉を執拗にかじって、新しい葉ほどかじる量が減るということがわかります。これは古い葉のほうが、土壌の過剰な養分をたくさん吸っているからと僕は考えています。
土作りをする際には様々な資材をいれるため、植え付け直後は植物にとって土壌に不要な成分が入っています。その時、作物は根から吸い上げて不要な成分を葉に蓄えてしまうのですが、その不要な成分をウリハムシなどの虫が食べてくれるのではないかな…と思っています。
人間で言うと余分な脂肪を脂肪吸引で取ってしまうような感じです。余分なものがなくなると人間も活動しやすくなりますよね。植物も同じで、土から余計なものがなくなり、快適な身体が手に入ると健康になり、ウリハムシが食べる隙がなくなるんじゃないかなと…経験から感じるのです。
実際、記録的豪雨が降った昨年は、豪雨の数日後にそれまですくすく育っていたキュウリの葉が全部食べられるという事態が発生しました。これは雨で好気性の微生物が水没し、呼吸できなくなって死んで、その死骸が分解されたり、他の菌が湧いたりして土壌のバランスが崩れたからです。
土壌のバランスさえきちんと整っていれば、農薬がなくてもスクスクと作物が育ってくれる…ということをこの1年で何度も体験しました。
今年も土作りをしっかりして、植え付けたらあとは見守り、ちょっとだけお世話をするだけですが、どんどん作物が元気に育つようになっています。
今年もカボチャがめちゃくちゃ食われてましたが、安心して放任できるようになりました。虫に食べられたなら土の調子が悪いと、別の心配をするように意識が変わってきています。